Sankhu-21

 9月29日、昨日の天気予報は雨、しかし雨音は聞こえない。前夜、スリエさんは明朝の散歩は雨なので無しと宣言されていた。いつもの混成合唱曲「バクタプール」に目が覚め、窓から空を見ると、薄曇りのようだった。

 O先生は、Nepalでの滞在を延長し、多分これが最後のSankhuでの活動となると言われる。昨夜、残りの日程での作業を話し合ったが、10月3日ごろから始まるこの国最大の祝典ダサインの影響で、我々の活動も制限される可能性がある。スリエさんも帰国者を含めた中間とポカラ近郊のガンドゥルンへ10月7〜9日の予定で行く。Nexagパーツの到着も目処がつかない。昨夜、Shankharapurの副市長の話から、今後NPOがSankhuでの活動を継続するなら、何らかの手立てが必要では無いかと考えていた。

 次第に明るくなり、空の感じから長雨は終わったようだった。O先生にNPOとShankharapur市との協定締結を提案する。O先生も札幌からの情報活動を含め、興味を持たれ、当方もノーtに協定の概要を示した。モーニング・ティーを飲みながら、さらに内容について話をした。朝食を運んできたスリエさんにO先生は、早速、協定について提案された。私からも、スリエさんとNPOとの関係は変わらないと伝えた。

 朝食後、昨日概成したMeeting内容を修正する。停電によりZoomの録画機能が使えず、iPoneの録音を聞き直しながら、メモによる書き起こしを修正する。

 スリエさんは今日が母親が亡くなって9年目の追悼がある。親戚がラメッシュさんの家に集まる。彼が出かけてからしばらくして、小包を抱えて帰ってきた。部品が届いた。スリエさんと握手して喜ぶ。梱包を解くと、代替部品が出てきた。海外送品も昔とは環境が変わってきている。ここネパールもその流れに乗っている。海外勤務者とやり取りすることもあるのだろう。休日を理由に遅れた日本国内の日数を除けば、1周間程度で着くことになる。さて、作業だ。もう一度、DDLのMさんが送ってくれた作業書を読み返すと言うか、見返す。草臥れた脳細胞にインプットし、工具などを背負って、観測機器へ向かう。スンダールさんの苗畑の作業者と久々にナマステ。観測機器の周りは既に雑草が伸び、ここの太陽エネルギー量を感じる。本体Boxの蓋を開け、外す配線を確認する。配線の色が故障部品と代替部品が同じなので、ただ接続し直せば良い。電源コントローラーとの接続は小さなマイナスドライバーが必要だが、持ってこなかった。折りたたみペンチの付属マイナスドライバーは大きくて、このネジは回せない。工具箱にあった接続端子の平金をペンチで回して代用した。作業は10分程度で完了、e-DISP前面スイッチを押しながら、本体スイッチをON、e-DISPに表示が出て、しばらくするとWeb Cameraの画像が表示された。e-DISPから指を離し、パネルをタッチすれば、子機からの情報が表示されている。子機の送信ランプも点滅しており、問題はなさそうだ。残しておいたペットボトルの水を雨量計に乱暴に注ぐと、子機のランプも点滅した。Boxの蓋を閉め、鉄檻の鍵をして作業完了。O先生は雑草を全て除去された。後は、受信を確認するだけだ。

 スリエさん宅に戻り、正時を過ぎた頃にサーバーDataにアクセスする。Dataが表示されているのを確認、ようやく復帰した。

 スリエさんから昼食時にはサンティさんが戻ると聞いていたので、それまでの時間を数日前にサンプリングした土のpH測定をO先生が行う。乾燥させた土壌にペットボトルの水を注ぎ浸透させたのは前日だが、上澄みには程遠い濁度、コーヒーフィルターを使って濾すが、効果なし。ECメーターを検定液でキャリブレーションし、3箇所のpHを計測する。pH6付近となり、象皮病をふくめPotato栽培には問題がなさそうだった。もっとも水田利用していた土壌なので、この値は妥当だと思われた。ペットボトルの水はpH7.1、これも正常だろう。水道水がpH9.5?、検定液によるダブルチェックも検定限外をアルカリ側で超えている。何故だろう、地質の影響だろうか?それにしても水素イオン濃度が低すぎる。我が家の浄水器以上の値だ。この水を飲み続けることは、何を意味するのだろう。

夕方の街中散歩

ラメッシュ宅の追悼夕食会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Translate »