Sankhu-33

10月22日、朝、長南先生からビデオ電話があり、無事目的を果たしたことを伝える。長南先生もいろいろ書き始められているようだった。カナダの報文では、Mankozebuの葉面散布には問題が無いような記事があるとか。農家へどのように説明すればよいのだろうか。

朝食を取るべく、中庭へ降りる。毛唐が一人テーブルに座り、ガイドに説明されながら朝食を注文している。こちらも注文しようと厨房に声をかけると、何を食べたいのだと聞かれ、メニューを見せてくれと言ったのだが、まったく対応が無い。どうやら先のオーダーで忙しいらしい。しばらく、テーブル席に座っていたが、全く相手にされない。ここでオーダーしても相当時間が捕られそうだったので、2階の小部屋に戻った。しばらくすると、Rajuがやって来て、小さな荷物をまとめ部屋を出た。Rupiの持ち合わせが無いので、精算金をRajuから借りる。1泊、1DBT、1ボトルで1,000Rupiだった。これは助かる。宿の出口の庭では毛唐がたむろして、朝食を待っていた。

Rajuは、一昨日の痔症状から改善が無く、バイクを使わず宿まで歩いてきたと言う。それでも清浄液とPザの効き目はあったと言う。歩き方から、家族に症状がしれたらしい。そんなRajuに導かれ、Oliveカードを食べた銀行へと向かう。道路の混雑はそれほどでもないが、横断には気を使う。銀行の窓口はATM機の2階にあり、入口にはガードマンが厳つい顔で迎えてくれた。Rajuが要件を伝え、あっさり通過する。窓口には不機嫌そうな女性が二人、事務的に処理をする。パスポートを見せ、コピーを取られ、簡単な書類にサインする。Oliveカードは無傷で返ってきた。不機嫌な女性は、ここでRupiを降ろすかと聞いてくるが、不機嫌な女性は嫌いだし、この銀行との関わりたくなかったので、直ぐに席を離れた。Rajuが薦める別銀行のATMを使うが、ここでも換金時にカードが使えないと来る。スマホでVISAが推奨する別のATMでも同様で、とうとうOliveカードにロックがかかってしまった。PWは1つしか設定していないのだが、手の打ちようが無かった。

少ない手持ちのドルを近くのと言っても、前回も使った両替屋でRupiに換金し、トレッキングメンバーへのチップと宿代を返した。Rajuがお腹は空いていないかと聞くので、Rajuは?と聞くと、自分はDBTを食べてきたと言う。一人で食べるのも気に引けるので、俺は水だけで大丈夫だ。バナナでもあれば十分だと答えた。タメルを抜け、Rajuの事務所へと向かい、近くの店でバナナを買った。

Rajuの部屋で、それぞれが残務処理、Rajuと写真を交換する。今後の予定として、換金手段、体調を考え、できればPikypeakへの一人トレッキングを考えていることを伝えた。Rajuからは具体的な提案は無かった。トレッキング会社として、一人のトレッキングは推奨できないようだった。Dordi自治体との今後の関係構築についても話したかったが、それにはもう少し頭の整理が必要のようだ。

昨夜、デポしておいた荷物をまとめ、昼飯食べるかと聞くと、Rajuは要らないと言う。Rajuはタクシーアプリを使わないので、知人のドライバーを呼んでもらい、途中までRajuと同行する。二人目の娘がオーストラリアへ留学するため、銀行へ往くらしい。一旦、海外へ出てしまえば、もうNepalに戻らないのではと聞くと、それは分かっていると言う。上の娘も日本に留学しており、日本で外国人相手の通訳を務めるつもりだと聞いたのは、事務所への歩きながらの話だった。多くの若者が仕事を求め、海外へ渡る。それがこの国の現実であり、年齢階層ピラミッドでは、真ん中が括れている。Rajuもそんな現実を憂いてはいた。タクシーでRajuと握手して分かれる。

昼過ぎにKatumanduからタクシーでSankhuに戻る。SurjaさんとSantyさんが笑顔で迎えてくれた。ようやく休める場所にたどり着いた。お土産のローカル・バナナを渡す。

今日はバナナを二本した食べていないと言うと、軽食を用意してくれた。シャワーを久しぶりに浴び、着替える。荷物を整理し、洗濯物をまとめる。Rajuから貰ったファイルを含めると、写真は900枚近くになる。整理には時間がかかりそうだ。特にHimalchuliと湖面に写った姿では、人間の目の優秀さを感じる。

部屋は相変わらず彼らの寝室を使わせてもらう。部屋に来たSurjaさんと話をすると、前回、手術した妹さんに癌があり、状況は厳しいとの話、場合によっては癌専門治療の病院があるムンバイまで行くことも考えているとか。明日もKTMの病院で医者と話をするために行かなければならないらしい。癌は転移している可能性もあるとか。

こちらのトレッキングの話をする状況では無かったが、無事目的を果たしたこと、流域自治体の首長に会ってきたことを手短に伝えた。

屋上から定点の写真を撮影する。稲は完全に収穫されたかと想いきや、西方面の田植えが遅かったのか、まだ残っていた。それ以外はほぼPotatoが植えられている。既に膝丈となった圃場では、婦人がスプレーをしている。マスク、ゴーグル、手袋無しの状態である。

夕食後、疲れているから早く寝なさいと諭される。

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