O先生も私も、6時には動き出す。まだ整理のつかないスーツケースをガサガサかき回し、必要な道具を取り出すのだが、次の捜し物にまた一苦労する。スリエ氏がミルクティーを持ってきてくれる。ありがたい。O先生によるとミルド・コーヒーは入手できないそうで、しばらくは断コーヒーとなりそうだ。スリエ氏とバッテリー仕様を相談していると、サンディ婦人が朝食を運んできてくれる。彼らは2回/日の食事なのだから、我々もそれに合わせると言ったのだが、まだうまく伝わっていないのかもしれない。
トーストの味は、日本と何も変わらない。ゆで卵の味も。違うのは皿が絨毯の上にあることぐらいか。バッテリーのACCは、店に往かずとも、ネットで確認することができた。外で充電が終わったバッテリーを設定したACC値で評価すると、パラメーターの一つにBadの表示が出た。ACCは自動車の起動時に必要な電流に対する指標であり、Nexagの稼働には12.4Vの表示があるのだから問題が無いのではないかと私は伝えた。とりあえず、再起動を試みよう。必要な工具をザックに入れ、バッテリーの運搬はスリエさんに託す。観測施設へのアプローチは前日の戻り道、スンダールさんの苗畑ハウスを通る。
あっさり起動