Sankhu-23

10月1日、札幌は既に秋風が吹いているだろう。こちらの天気は曇りが多い。天気予報はいつも雨と雷雨だが、外れることが多い。前日、スリエさんにチャングナラヤム寺へ朝から往く話をしたら、ネワリ族に伝わるヨマリを既に用意しているので、それを食べてからにしなさい。とのことだった。

昨夜は考えがまとまらず、結局4時には起きてPotato Mandala を書いていた。ほぼ出来上がった頃に、O先生は起床された。曇り空ではあるが、暑い雨雲では無い。午後からは雨の予報ではある。スリエさんが右手につくり掛けのヨマリを指で回しながら、作っているよと教えてくれた。カメラを抱え、3Fのキッチンに向かうと、Love,love夫婦がヨマリを手際よく作っていた。ヨマリの外皮は、タイチュンと呼ばれる日本が台湾向けに開発した古い品種を粉にしたものをお湯で餅状にこねる。ピンポン玉くらいの生地を左手に取ると、右手の親指にオイルを付け、生地の中に差し込み、上手に円錐状に伸ばす。大きくなった内部には、シュガーケーンにココナッツ等を入れたペースト、ミルクから造ったガルと呼ぶ白いペーストが準備されており、スプーンで中に入れる。その後は、生地で蓋をし、耳を造って捻る。この形に意味はあるのかを聞いた所、円錐状は、陽が最短となる12月後半から陽が長くなることを表していると言う。ヨマリを作るのは満月の時でもあり、スサンはまだ作れないが、スサは作れるらしい。

円錐状のヨマリはその後、蒸し器の中で蒸された。二人の作業を動画で記録した後、屋上で風景を撮影する。毎日のように稲が黄色くなり、刈り取りが進む。そしてPotetoがあっと言う間に植えられてゆく。黄緑色が土色に変わってゆく。いずれこの土色も濃い緑になるのだろう。そして、Mancozebによる無駄を含めた防除が始まる。

2Fの部屋に夫婦が2種類のヨマリを1つずつ、ダル・スープ、チャイを運んできてくれた。シュガー・ケーンのヨマリは、前夜味見をさせてくれたが、ココナッツ以外にも味付けがあり、それは何だか分からなかった。ガルは単純にミルクの味がした。

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